緑の火山島「口永良部島」 昨年8月から2度目の噴火

口永良部島ポータルサイトより

2014年8月3日12:24
前回は噴火と台風のW災害でしたが
島民のみなさん全員、ケガもなく、
その時吹いていた南風に救われたとのことです。
約70名が屋久島へ自主避難しました。

噴火して1週間くらい経ってから、
昨年、口永良部島滞在時に知り合ったお一人(島民の方)と
メールでやり取りをしました。

口永良部島では、一部の地区を除き携帯がつながらなかったり、持っていない方も多く、
更に当時はネットや新聞などでも情報は希薄、
そんな中で「わたしも、みんなも無事」という連絡をいただけて
ホッとしたのを覚えています。
「いまは台風の方が深刻」とのことでした。

2015年5月29日 9:59
今回は、去年と同じく新岳の噴火、
噴煙は、火口から高さ9000メートル以上に達していたそうです。
火口の西側に向かって火砕流が発生、約2キロ離れた向江浜地区の海岸に到達。

前回と大きく違うのは
・気象庁は、(5段階)噴火警戒レベル3→5(避難)といきなりの引き上げ、
 予知なしでの噴火。
・その日のうちに島民全員が、
 町営フェリーやヘリコプターで屋久島へ避難したこと。

そして、気象庁が噴火警報を発表したのは、
平成19年12月の警報導入以降、今回が初めてであること。
火山噴火予知連絡会は「マグマ水蒸気噴火」というタイプの噴火、と発表。

前回から1年もたたないうちに2回目の噴火、今回はケガ人が出たそうです。
噴火規模も大きく、帰島までは年単位に及ぶ可能性があるという見解。
何の用意もなく着の身着のまま、そのまま避難生活に突入です。

2011年3月12日の原発事故で
避難を強いられた人々を思い出します。
お七の家族や友人たちの当時の様子を想像しました。(その後、2度目の爆発あり)
知らされなかった地域、知らされた地域、
着の身着のまま避難し、3日で帰れるという話は何処へ、
いつ帰れるのかわからない中での生活は続いており
「仮設」や「借り上げ」住宅で暮らす、未だ我が家に帰れない人たちが、いまもお七の周囲にいるのです。

今回の噴火の記事は、福島民報新聞にも大きく掲載されていました。
ネットでも情報がたくさん出ています。
政府、屋久島町は速やかな対応をしてくれそうなニュース内容ではありました。
  が、実際どうだか、しばらく経過を追います。
長期避難に備え、避難場所(公営住宅など)を提供することが
既に決まっているようです。

島民の皆さんが少しでも居心地のいい場所へ移動できるよう
そして、無事が今後とも守られますよう、お祈りしています。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

追記

前回の噴火時の避難で、経験と導線があったのでスムースに動けたようです。
多くの方々は、早くから親戚などの家へ、
高齢の方の数名は福祉施設に避難されたそうですが、
公民館や小中学校などに避難している方は、
上記の場所よりもメンタル&フィジカル共に、
日を追うごとに負担になってきます。
避難中の心・体共に重なる疲労、気がかりです。

きょう27人一時帰島 住宅や家畜見回り 口永良部島噴火 では、
「全島避難中の鹿児島県・口永良部島の住民らが一時帰島した」
というニュースが出ていました。

読んでわかったのは、既に(↓リンク内本文より一部引用)

「荒木耕治町長は記者会見で、
   週内にも住民を避難所から住宅に転居してもらうため、
     島内の物件調査を始めたことも明らかにした。」

とのこと
敏速な対応です。

空き物件は、屋久島にはたくさんあるのですぐ入れますね、
ただ、古い平屋など、物件によっては掃除が大変そうです。

昨年のえらぶ滞在中、お世話になった方々の顔が浮かびます。
島民の皆さんの避難状況をニュースで確認しつつ、
島で知り合えた皆さま方に連絡したい気持ちは山々ですが、今は抑え
火山がおさまるのを静かに待ちます。

◆情報元
口永良部島ポータルサイトより
被災したの皆さんへ
壁新聞「えらぶ避難所ニュース」
最新避難情報